俺の姉貴・苗場ひかり はとにかく凄い。凄すぎてムカツクくらい、凄い。
勉強は全国模試で一位を取り、運動じゃいくつかの地方記録を持っている。
さらにふざけたことに、魔法まで使える “魔法少女” だから始末に負えない。
そんな姉貴は学園の代表である “執行者” に任命されている。
“執行者” は一度だけ、学園に “提案” という名の命令を行うことが出来る。
内容は様々だが、学食のメニューを増やすことから休みを増やすことまで、なんでも提案出来るのだ。
そして、運命のその日。姉貴が全校放送で流した “提案” は常軌を逸していた。
「これから、適当に選んだ部活を襲撃するわ! もしも襲撃されて抵抗しきれなかった部活は、来年度は予算縮小、最悪廃部になるから。マジでやらないと後悔するわよ?」
魔法少女ということを全く隠してない姉貴。そんな姉貴が部活を襲撃して、負ければ来年度に部活が残っているか判らない。
明らかに異常な “提案” だが、その提案を学園は受け入れられた。
「もしも、負けたくないならあたし以外の魔法少女を味方につけることね……健闘を祈るわよ?」
笑い声と共に切れる全校放送。騒然となる学園は当然、姉貴以外の魔法少女に助けを求めた。
姉貴以外の魔法少女。彼女たちは “ボランティア部” に所属している。
ボランティア部は姉貴の襲撃から狙われた部活を守るため、立ち上がることになった。
当然、そこに所属していた俺も含めて。
こうして、戦いは始まってしまった。
学園にある数多の部活。その明日は俺たちが握っている、握らされてしまった!
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最凶外道 苗場 ひかり (なえば ひかり) CV:ヒマリ
- 私立清泉学園 3-B。
主人公・苗場朗の実姉にして、超絶姉貴。
勉強は全国模試で一番を軽々取り、運動もいくつかの地方記録を保有する化け物。
あらゆる物事をかなり上手にこなしてしまう超人類の一人。
基本的にドSで、弟である朗にはかなりえげつないことを命令したりするが、学園ではそういった性格を見せず、学生からは慕われていた。
だが、学園を代表する “執行者” として任命されて以降、態度を一新。
権限によって “部活数調整” を提案。魔法を使っての査察と称した “正義無き篩い落し” を行うようになる。
襲撃時には魔法少女に変身し、仮面を被り 『姉・ザ・マスク』 というワケの分からない偽名を使っているが、全学園生がその正体には気づいている。
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執行者 苗場 ひかり (なえば ひかり)
- 対決時の役割:主力攻撃部隊
“執行者” サイドの主戦力。
ひかりが居るだけで戦況がひっくり返される可能性がある程のバランスブレイカー。
主に攻撃的な役割を担うことが多く、また一人で突撃・囮など何でもこなす。
魔法1 『青く輝く拳』
その拳を青く輝かせて放つヘビーパンチ。
ガードしても弾かれて一時的に腕が痺れる等の影響が出る。
まともに当たった場合は意識を断たれるほどの威力を誇るが、対決では滅多に全力では使わない。
魔法2 『呪文』
ふざけているとしか思えない “呪文” を唱えることで様々な現象を引き起こす。
“分身” “瞬間的な加速” “重力を一時的に無視する” など、それ自体に威力が無いことは多いが使い方次第で評価が大きく変わる。
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以心伝心 三条 綾女 (さんじょう あやめ) CV:木下鈴
- 私立清泉学園 1-B。 朗たちの後輩で学園一年生。ボランティア部の現部長でもある。
小さな頃から勉強面ではひかりに勝るとも劣らない秀才で、周辺では名の知られた神童。その反面、身体は病弱でちょっとした風邪でも侮れない。
幼い頃から優秀だったことと、勉強面ではなにかと頼られることから、朗には特にお姉ちゃん風を吹かせる。
昔から朗へ好意を抱いているが、口下手なので朗へなかなか想いを告げられない。
それでも言葉じゃなくて行動でその激情を表現する、下級生とは思えないアグレッシブな女の子。
非常に頭の回転が速く、ひかりとの対決時にはその頭の回転とテレパスを使って司令塔の役割を担う。
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ボランティア部 三条 綾女 (さんじょう あやめ)
- 対決時の役割:司令塔
テレパスを繋いで全体の戦況を確認し、アクセラレータで高速思考を行う。
ボランティア部の連携プレーの要であり、綾女が落とされるとボランティア部の評価はガクンと下がる。
魔法1 『テレパス』
対象とキスをすることで心を繋いでリアルタイムで会話を行える魔法。
離れていても大丈夫で、人数もかなりの人数を繋げられる。
また、通信速度が3段階あり、対決時に使うものだと普通に会話するよりもかなり速い意思疎通が可能。
魔法2 『アクセラレータ』
綾女自身の強化魔法。思考速度を上げ、通常よりもかなり速いスピードで情報処理を行う。
目立たないが、対決時にはこれがあるおかげで様々な状況に迅速に対応出来る。
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万道具屋 柏崎 かほるこ (かしわざき かほるこ) CV:戸川亜樹
- 私立清泉学園 2-C。 朗と同級生で、生徒会長の妹。朗とは何でも話せるフランクな関係。
見た目は非常に整った女だが、さっぱりとした性格で、男言葉とも女言葉とも取れる中性的な言葉使いで話すことと、女らしいアピールをあまりしないためか男女関係無く人気がある。
朗もそんな彼女になにかと頼ったり愚痴ったりするため、気がつけば頭の上がらない存在になっていた。
かなりの理屈屋で、主題をズラされたりしていることが多い。
相手がそれに気づいた瞬間、凄く嬉しそうに笑う癖がある。
対決時には様々な魔法の道具を駆使して対応するが、中でも待ち戦法が取れる本陣防衛が得意。
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ボランティア部 柏崎 かほるこ (かしわざき かほるこ)
- 対決時の役割:本陣防衛
ボランティア部サイドの本陣を守る守護神。
様々な魔法の道具を事前に用意して、罠を仕掛けることで本陣を守る。
また、魔法の道具という汎用性から、遊撃として動くことも出来る。
魔法 『魔法の道具』
様々な魔法の道具を使いこなす臨機応変で、あらゆる事態に対応出来る魔法。
ただし、魔法の道具を取り出すという行為が必要なため、汎用性は高いが即応性は低い。
それでもひかりすら完全に封じることが出来る “監獄の大鐘” など、効果の高い道具を多数揃えている。
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元祖魔法少女 三条 美野里 (さんじょう みのり) CV:篠原ゆみ
- 私立清泉学園 2-C担任・ボランティア部顧問。
朗のクラスの担任で三条綾女の実姉。朗たちとも顔馴染みのお姉ちゃん。
ボランティア部の顧問もしており、今回の戦いに巻き込まれる。
平和的でおっとりした性格で、朗にとっては癒し的存在。
その性格のせいか朗にいじられることも多く、なにかと言いくるめられてはちょっとしたイタズラをされたりもする。
それでも最後はにっこりと笑って許してくれるところが、朗にとって一番大きな癒し要素となっている。
ただ、目立ったりするのが極度に苦手で、そのために魔法少女に変身するのも抵抗がある。
ボランティア部チームで最大火力・機動力を誇るが、上記の性格のために放っておくと暴走する悪癖がある。
それでもその能力から斥候・前衛などを行い、ボランティア部にとって欠かせない人でもある。
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ボランティア部 三条 美野里 (さんじょう みのり)
- 対決時の役割:前衛(攻撃・斥候)
ボランティア部サイドの攻撃の要。
“空を飛ぶ” ことでかなりの機動性があり、“ビーム” はひかりすら警戒させる威力を誇る。
ただし、内向的な性格のせいで自身の格好や衆目に敏感。見てないと色々と危なっかしい。
魔法1 『空を飛ぶ-FLY-』
空を飛ぶ魔法。スピードは自動車程度には、運搬能力は女子2人なら問題なく運べる程度はある。
ただし本人の恐がりな性格もあり、スピードは時速30~50kmくらいが限界である。
魔法2 『ビーム』
杖からビームを飛ばす魔法。威力は本気を出すとかなり洒落にならないレベル。
1条から30条程度まで増やすことが出来るが、攻撃力の総計は変わらない。
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神の御手 苗場 朗 (なえば あきら)
- 私立清泉学園 2-C。 本作の主人公にして、みんなから弟扱いされる少し可哀想な子。
勉強は学年でトップを取り、運動能力も非常に高い。基本的にマルチな才能の持ち主で、非常に優秀……なのだが、絶対的な姉や、周りの人間も何かしら秀でているせいで常に日陰者。 そのせいか、ややひねくれた性格をしている。
旧知の人間がいたボランティア部に入部しており、毎日部活に顔を出したりしては特に目的も無く毎日を過ごしていた。
だが、今回の騒動を切っ掛けに姉の暴走を止めるため、立ち上がることになる。
対決時は遊撃として動く。自身の魔法があまりに使えないため、基本的に魔法無しでの戦いを得意とする。
とはいえ、学園レベルでは間違い無くトップレベルの頭脳・身体能力を持つため、それだけでも十分以上の力を持つ。
魔法 『神の御手-ゴッドハンド-』
指先に力を込め、相手の背中付近に近づけることで触れずにして “ブラジャーのホックを外す” という魔法。
絶好調の時だと相手に気づかれずに “ショーツを盗む” も出来るが、こちらは自分で意図しては使えない。
対決では実姉+男2人が相手なので使う機会なんて無いだろ、とやさぐれている。
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学生代表執行会会長 柏崎 紫宝 (かしわざき しほう)
- 私立清泉学園 3-B。 かほるこの兄で、5期連続で学生代表執行会の会長を務める男。
執行会役員の期間は年間、前期・中期・後期の3期。紫宝の5期連続は、学園最長記録。
朗たちとも古くから知り合い。昔、ひかりにズタボロにされて以来、なにかと彼女を目の仇にしていた。
基本的に優秀だが、見栄っ張りの意地っ張りでなにかにつけてひかりと張り合ったり、勝負したりしては3倍以上の返礼をされて凹んでいる可哀想な人。
対決時は “執行者” サイドの頭脳でもあり、囮や偵察、捨て駒までこなす万能タイプ。
“対決” 開始前の作戦立案などはひかりが行い、紫宝が調整することが多い。
また、一般学生と同じ格好なので目立たずに行動することが可能。
「こっちに女子が少なすぎる!」 というひかりの理不尽な一言で、対決の際は女装をしている。
協力要請中の執行者からの指示という理由で、泣く泣く着るハメに。妙に似合っているのが自分でも悲しいところらしい。
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ボランティア部 元・部長 部長 (ぶちょう)
- 私立清泉学園 3-B。 ボランティア部の先代部長だが、今でもよく遊びに来ている。
なお、「部長」と言えば彼のことを指し、本名で呼ぶ人はほとんど居ない。
基本的に自分からは何もしない、考えない、実行しないで、部活動中もほとんど昼寝をしているかトラブルの種を運んでくるという、なんでこんな人間が部長だったのか不思議なくらいの駄目な兄ちゃん。
そんな自発的に動こうとしない人間のくせに言うことは大きく、何があっても動じず、どんな無茶な提案でも真剣に検討して、やると決まれば教師陣をもかなり強引に納得させてしまう妙な実行力もあるからタチの悪い人間。
その代わり、有事の際には自分の持てる力すべてを使ってなんとかしようとしてしまうため、なにかと憎めない人物。
現在は 「苗場 姉に助けを求められた」 という理由だけで部活襲撃を手伝っている。
基本的に厄介な性格もあり、頼れるけど頼りたくない人物である。
対決時は、“執行者” サイドの参加学生。自由気ままな性格のためか仲間でも動きが読みづらい。
また、妙な “悪運” があるため、関わるとろくなことにならないことが多い。
それ以外は特に特筆することは無いが、ボランティア部の面々は警戒している。
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安倍さん (あべさん) CV:奥山歩
- 主人公たちに魔法を教えてくれた人。
“安倍さん”と、名字しか分かっていない。
数年前に別れてから、主人公たちも十年近く会っていない。
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村上 初花 CV:奥山歩
- 学園2年生。
朗たちとは別のクラスの同級生。学園の女子柔道部の主将。
部活潰しで関わり合いを持つことになる。
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弥彦 たかね CV:逢
- 学園2年生。
朗たちと同じクラスの同級生。学園の剣道部(男女混合)に所属。
部活潰しで関わり合いを持つことになる。
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保健医 CV:星もえる
- 保健室で待機している保健医だが、“対決” での怪我などに備えるために学園側に招致された校医でもある。
(校医なので、医師免許を所持していて普段は病院に勤めている立派なお医者さん。)
対決で一番怪我をすることが多い朗とは、治療の際に話をすることが多い。
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