物語は第二次世界大戦末期、フランス北西部沿岸域から始まる。
自由フランス軍所属の青年兵士・ロラン とその親友・オリヴィエ は、祖国解放のためノルマンディー上陸作戦に参加。
だが払暁の敵拠点急襲降下任務の最中、彼らを乗せた輸送機は激しい対空砲火に晒され、強行降下を余儀なくされる。
所属部隊とはぐれ 夜の森を彷徨っていた彼らは、深い霧の中から忽然と現れた騎馬の軍団に遭遇する。
それは漆黒のドレスを翻す女騎士・エドワルダ に率いられた、幽鬼の如き様相の中世の騎士たちであった。
ロランは咄嗟にオリヴィエを庇い、深手を負って意識を失ってしまった──
彼が再び意識を取り戻したのは、静かな森の中の泉の畔。
倒れ伏した彼を介抱していたのは、ひとりの可憐な乙女であった。
深手を負ったはずのロランの傷は、まるで何事も無かったかのように癒えていた。
あの騎馬の襲撃は夢の中の出来事だったのか── と彼は思ったが、そうではなかった。
彼が目覚めたのは、果てしない霧に包まれた別世界── この地で繰り返される戦乱、そして流された夥しい血だまりの中にたゆたう異形世界だった。
そして彼を救った乙女こそ、長い戦火の歴史に囚われた “時の虜囚”、運命の少女・ジャンヌ であった。
青年が乙女と出逢った時、時計台は永き沈黙を破り、再び時を刻みだす。
時の移ろいと共に転移を繰り返す不可思議なその時計台は、乙女ジャンヌ と 青年兵士ロランを、無数の罪苦が横たわる異形世界の旅へと誘うのであった──
「お前には淑女としての優雅さが足りぬ」
淑女としての立ち居振る舞いを乙女ジャンヌに叩き込もうとするエドワルダ。
ドレスを纏わされお茶会でのテーブルマナーに挑戦させられる乙女ジャンヌであったが、
そこへ魔女ジャンヌが現れて横やりを入れはじめ、テーブル上はいつしか英仏文化戦争へと発展し──
登場予定キャラ:乙女ジャンヌ、エドワルダ、魔女ジャンヌ
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青年兵士 ロラン CV:永倉仁八
祖国を隣国の侵攻によって失い、祖国解放のために戦う青年兵士。
自由フランス軍での厳しい訓練を終え、フランスSASへ配属されたばかりだった。
正義感が強く裏表のない好青年だが、一度正しいと思ったことに対して頑な面があり、
独善的な考えに陥りがちな欠点も持ち併せている。
ノルマンディー上陸作戦の行動中、不慮の事態から異界との狭間に迷い込む。
そこで黒公女・エドワルダと遭遇し、完全に異形世界へと迷い込んでしまった。
エドワルダの剣に斬り伏せられた彼だったが、乙女ジャンヌに救われる。
そして作戦中に行方不明となった親友・オリヴィエを見つけて元の世界へ戻るため、
ジャンヌが召喚した不壊の聖剣・デュランダルを手に数々の戦いをくぐり抜けていく。
その中で、彼女を守る聖騎士としての力と志に目覚めていく。
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乙女 ジャンヌ CV:あかしゆき
時を忘れた時計台に、たった一人で暮らしている無垢なる乙女。
どこまでもまっさらな心の持ち主で、争いや戦いを恐れる心優しき少女。
時計台の泉の畔で傷つき倒れていたロランを介抱し、その命を救う。
その後はロランと共に、異形世界に浮島のように点在するリジョンを巡ることになる。
異形世界の住人・シルエットたちには “聖女” と崇められるが、本人は戸惑うばかり。
ロランの危機に際し、祈りにより泉から聖剣・デュランダルを召喚し彼に授ける。
しかし彼女自身は何故そのようなことができたのかも全く理解していない。
やがて異形世界の人々が背負う罪障を消滅・浄化する聖女として目覚めるのだが──
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黒公女 エドワルダ CV:御苑生メイ
海を隔てた異国より侵略してきた恐るべきテルールにして、美麗なる黒衣の女騎士。
母国の王位継承者であり、その証である慈悲の聖剣・クルタナを召喚して揮う。
しかし彼女の振る舞いは、剣の二つ名とは真逆。
夜な夜な配下を従えて、自らの愉悦のためだけにシルエットを無慈悲に狩り立てる。
異界の狭間に迷い込んだロランとオリヴィエを襲撃したのも彼女であり、
彼女の剣を身に受けて生き延びたロランに強い関心を抱き、彼をどこまでもつけ狙う。
占領したリジョンに築いた居城 シャトー・ガイヤールを根城とする。
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魔女 ジャンヌ CV:あかしゆき
乙女ジャンヌと似た面差しの鎧姿の女性。
大人びた姿は、彼女の姉か近しい縁者のように見える。
凜々しい戦姿は悲劇の英雄 ジャンヌ・ダルク その人を彷彿とさせるが、
表情は張り詰め 瞳は常に憎悪を宿し、総身に冷たい殺気を纏っている。
彼女は異形世界の住人たちが求める救済の声には耳を貸さず、
ひたすらに侵略者の軍勢を追い求め、彼らとの戦いのみに明け暮れる。
穢れし魔剣・ジョワユーズを揮い、その刃に掛けた者を一切の区別なく消滅させる。
永年の宿敵であるエドワルダを追跡する中で、ロランや乙女ジャンヌと邂逅する。
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血濡れの騎士 ジル・ド・レ CV:野☆球
敵の返り血に塗れた鎧を纏う騎士。
端正で怜悧な顔をしているが、その肌は蝋のように青ざめ、
瞳は炯々とルビーのように赤く輝き、吸血鬼的な雰囲気を醸している。
普段は物静かで高位貴族然とした洗練された物腰だが、血を見ると狂気に染まる。
魔女ジャンヌを神の如く崇拝してかしずき、彼女の果てなき闘争に付き従う。
彼の揮う大剣・フランベルジュは実際に炎を纏い、敵をその魂までも焼き尽くす。
彼の名は、かつて ジャンヌ・ダルク と馬首を並べて戦い、
彼女の死後、領民の殺戮に明け暮れた狂気のフランス元帥のそれと同じであるが──
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謎の貴婦人 ミレディ CV:奥川久美子
ロランと乙女ジャンヌの前に現れた、神出鬼没かつ神秘的な女性。
時にロランと乙女ジャンヌに助言を与え、また時に不可思議な術を操る。
自らミレディと名乗ったが、それはデュマ・ペール作 『三銃士』 に登場する架空の人物の名であり、偽名であることは明白である。
普段は黒の尖塔・オベリスクに住み、なにやら研究に明け暮れている様子。
異形世界の理を知悉しており、ロランがいた世界の存在も把握していると思われる。
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白の騎士 ガヌロン CV:???
霧を飛び越え、リジョンの間を渡ることのできる飛龍を駆る近衛竜騎兵。
異形世界の広い領域を支配し君臨する 大帝 の使者としてロランたちの前に現れた。
ロランをつけ狙うエドワルダとの戦いに介入し、彼とジャンヌを大帝の宮殿へと招く。
象牙色の鎧兜を常に身に纏い、その兜の奥からくぐもった声音で語り掛けてくる。
重厚な刃を持つ宝剣・ミュルグレスは、彼が敵と認めた存在の五体と魂を打ち砕く。
対等と認めた相手に対しては騎士として丁重に振る舞うが、
従者や大帝の被支配民に対しては極めて傲慢で、時に苛烈な仕打ちをも辞さない。
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水妖 オンディーヌ CV:和葉
白の騎士・ガヌロンに仕える水妖にして “湖の乙女” 。
宝剣・ミュルグレスを召喚し白の騎士に与え、その力の源泉となる。
献身的に主に仕えるが、悲しきかな、その主は彼女をただの道具としか捉えていない。
水妖は人間を愛し愛されることで、人間に等しい魂を得るという伝承がある。
しかし彼女が主への愛によりそれを得ているとは、到底思えない。
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戦友 オリヴィエ CV:瑠璃之晃
ロランの良き親友。 共に祖国フランスを脱出し、自由フランス軍に加わった。
同い年だが数ヵ月先に生まれていることもあり、何かと兄貴風をふかす。
お調子者で、学校でも部隊でもムードメーカーである。
女性に目がなく手が早いのが玉にキズだが、悪びれる風はない。
ノルマンディー上陸作戦では、ロランと共にフェカン郊外の森へと降下。
そして霧に包まれた森の中で黒公女・ドワルダと遭遇する。
ロランが意識を失った後、彼がどうなったのかは定かではない。
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